現場監督者座談会
Cross Talk 01
Cross Talk 01
製造工程に直接携わる、金型・成形・加工・組付の工程を担当する役職者4名で座談会を行いました。主任や班長といった責任ある立場として、「スタッフが働きやすいようにどんなことを心がけているか」「どんな方が向いている仕事か」といった深い話を本音で語り尽くします。
Y.A
安城工場 加工・組付
班長/2012年入社
O.S
安城工場 金型
係長/2022年入社
I.Y
安城工場 成形
班長/2014年入社
K.H
安城工場 加工・組付
班長/2020年入社
プライベートも含めて、 “自分の考え方”を大切にしている人が多い。
Y.A
自分の意見をしっかり持っている人が多い印象です。作業のやり方に対して、自分なりに「こうしたほうがやりやすいな」という考え方を持っているというか。
K.H
たしかに“個”が強い感じがしますね。仕事以外でも、趣味やプライベートを大切にしていて、フットワーク軽く一人でライブやイベントに行く人もいたり。少数派な好みをオープンにしてる人も多いので、僕はけっこう、後輩の趣味に詳しかったりします。好きなマンガのキャラクターが誰かとか(笑)
I.Y
休憩時間はそんな雰囲気ですね。いつでも和気あいあいとしていて、業務のときは真剣…みたいなイメージです。自分がやるべきことをきっちりこなすことが中心なので、ギラギラしてなくて、ガツガツ貪欲な人も少ない。
O.S
みんな評価をあんまり気にしてないんですよね。「真面目に、誠実に取り組んでいれば、ちゃんと見て評価してもらえる」って思っている人が多いんじゃないかな。その「見る」部分が僕らの仕事なのでプレッシャーでもありますが…(笑)
K.H
そうなんだよね(笑)
基本的には現場で作業をするところからスタートするけど、その人の適正によっては、リーダーの補佐をしてもらう「段取り」っていう担当に替わることもあります。
それも、その人の仕事のやり方を見ながら「君、段取りの仕事やってみない?」って声をかけて、本人も希望すれば変更になる…みたいな感じだから、基本的には「自分の仕事をしっかりこなす」という姿勢の人が多いかな。
Y.A
だからこそ、私たちが個人の意見をまとめて、全員がやりやすい形に持っていく…ということが大事になってきますね。
I.Y
たしかにそうなんですよね。自分なりのベストなやり方が人によって違うからこそ、それがぶつからないようにしていかなきゃいけないです。
可能な限り全員がやりやすいように、 心地よい環境をつくること。
I.Y
僕、入社の決め手になったのが「見学のとき、社内の雰囲気がよかったから」なんですよね。挨拶をしっかりしてくれる方も多くて、すごく印象が良くて。さっきも「ギラギラしてない」って言いましたけど、その張りつめてない感じを守れるように気をつけてます。
Y.A
具体的にはどういうことしてますか?
I.Y
忙しいときでも笑顔で対応して、穏やかな雰囲気をつくることかな。僕らの仕事って、要するに「みんながやりやすい現場にすること」だから。
誰かが言ったことに対して違う意見が出たとき、空気が柔らかければ争いにはなりにくいじゃないですか。意見の衝突からケンカになっちゃうと、雰囲気も悪くなるし、仲裁も大変なので…(笑)
Y.A
難しいところですよね(笑)
作業において、基本的には手順書通りにやってもらうんですけど、たまに「やりにくい」とおっしゃる方もいて。改善にあたってはなるべく気を配って、みんなの意見をまとめるようにはしますけど…。
K.H
全員の意見がバラバラだったらどうするの?
Y.A
正反対のやり方を全部取り入れるのはもちろん不可能なので、みんなの意見を取り入れつつ、落としどころを探していきますね。
O.S
人数が多ければ多いほど全員が100%納得できる方法って難しいですから、譲り合ってやれるように、僕らがサポートしていかなきゃいけないですね。
K.H
結局は最終的に「不良が出ないかどうか」「質の高い製品か」がゴールだもんなぁ。
僕の場合は、毎週火曜日に“2S運動”っていうのをやっていて。「整理・整頓」を徹底する日を設けてます。現場をキレイに保つことで動線をしっかり確保して…作業してくれるみんなありきだから、円滑に回るようにはしたいよね。
I.Y
製造工程が、やっぱり会社の利益の要というか。事業の中心となる部分なので、いい環境をつくっていきたいですよね。
金型は、その点もっと厳密というか、細かいルールが多くて大変そうなイメージがありますけど…。
O.S
僕がいる金型課は、社内でも特に専門知識や資格が必要な部門なんです。でも、前向きに学ぶ意欲さえあれば未経験からでも問題はなくて。どちらかというと、未経験の方でもわかりやすいように、指導や教育の面で気を遣うことが多いかな。
ひとつを極めることはすごいことだけど、それだけでは足りないのが金型課です。いろんな部品を触ってより多くの経験が積めるように、教え方を常に考えています。
モノづくりが好きで、 まっすぐに努力できる人なら大丈夫。
K.H
どこのポジションを目指すかによって、向いてる人は変わってくるんじゃないかな。コツコツ集中するのが得意な人は現場作業の仕事、変化があるほうが好きだったり、臨機応変に対応することに長けていたりっていう人は、段取りの仕事に向いてるよね。
班長のクラスになると、自分が作業するんじゃなくて「トラブルが起こったときに呼ばれて、駆けつけて、対応する」っていうことがメインになるから、素早い判断力が必要になってくる。
O.S
どのポジションにも共通している適正って考えると…やっぱりモノづくりが好きなことですかね。ひとつの鉄の塊が金型になって、そこからまったく違うプラスチックの製品ができあがる工程、僕はすごく面白いと思ってます。
他社は、設計や生産の工程を外注しているところも多いです。規模が大きい会社ほどそうですよね。
でも旭化学工業は自社一貫体制だから、ゼロから完成まで携わっていくことになる。自信を持って「自分たちが作った製品です」って言える仕事は、やっぱりやりがいがあると思いますよ。
Y.A
「モノづくりが好き」はたしかに必須ですね。私は「プラスチック製品を作る」っていう仕事のそのものに興味があって入社したので、余計にそう思います。
あとは、細かい作業が好きだからっていうところも理由のひとつだったかな。最終的にどこのポジションに行くにしても、みんな作業者からスタートするので、その点があるとやりやすいかも。
I.Y
入り口は「興味がある」とか「好き、得意」とかで十分ですよね。
僕は逆に、続けていくうちに「ずっと同じことをやるのは向いてないな」と思ったので(笑)仕事のやり方を工夫して上を目指していった感じです。
せっかく同じ時間働くのであれば、自分がやりやすいほうがいいですよね。であれば、自分で試行錯誤していけばいいと思います。
K.H
そうだね。協調性というか、他人の話に素直に耳を傾けて、その意味を考えながら一緒に頑張れる人…がいいんじゃないかな。
全員にとってベストな方法を探しながら、 自己研鑽も続けていきたい。
I.Y
スタッフに、ベトナム、中国、ブラジル出身の方も増えてきました。指導するなかで、国籍の違いによる文化や価値観のズレがどうしても出てくるので、そこを少しでも解消して円滑に進められるようにしたいです。
そのためには、「この国出身の人はこう」ではなく「この人はこう考えるんだ」というように、個人単位で相手のことを理解することが大切だと思っています。
綿密にコミュニケーションをとることで、みんなにとって相談しやすい、スムーズに業務を進められるような班長になるのが、今の目標です。
Y.A
最初にも言いましたが、チーム内には本当にいろんな考え方を持った方がいます。会社としてそれが強みになる一方で、それぞれが「自分はこちらのほうがやりやすいから」を理由に好き勝手にやってしまうと、トラブルのリスクが増えます。
ただ、もともとは私も現場で作業をする側だったので、その「やりにくい」という気持ちもわかるんです。
だからこそ自分が間に立つことで、それぞれが不自由なく、お互いを尊重しあって活躍できる場をつくっていけたらいいなと思っています。
O.S
最近は、中国とタイにある自社工場に呼ばれて行く機会が多いんです。なので、勝手な解釈ですが「将来的にはそちらで働くことになるのかも…?」と思っています。
大変なことはもちろんたくさんあると思いますが、いい経験が積めると思うので、そこへ向けてしっかりと準備をしていきたいです。まずは、目の前の仕事や後輩の指導を丁寧にやっていくことですね。
K.H
班長をやるようになって1年経ちましたが、まだわからないことだらけです。毎日予想がつかないドタバタの連続で(笑)
ただ、トラブルを経験していかないと、対応する力は身につかないんですよね。誰かに呼ばれるたびに、「何が理由だろうか?」を考えながら駆けつけて、毎回が勉強のつもりで取り組んでいます。
さまざまなケースに対応できるようになるためには、経験を重ねることはもちろん、上司や他部署との連携や、自分自身の仕事への向き合い方も意識していく必要があります。そのために、まっすぐ仕事に取り組んでいくことが目下の目標です。
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